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速度と精度。~指導方針~

  • 執筆者の写真: ISHII
    ISHII
  • 2021年3月13日
  • 読了時間: 4分

以前、サッカー観について少し書いたことがあったと思いますが、

今回は指導方針、指導方法について少々。


サッカーに限らず、仕事などにおいても前々から思うことがありましたが、

速度と精度。(時に強度と精度。)

※これはあくまでわたし個人の考え方であり、以下、精一杯の解説です。


まず、ここに対価(賃金)が発生する作業があります。

その対価は数量に対して発生するとします。

イメージしやすくすると、作業と言うのは折り紙で鶴を折ることとしましょう。

作業をする人は鶴を沢山折って多くの対価(賃金)を得たいと考えると思います。

ただし、ある一定のレベルでキレイに折られた鶴でなくてはなりません。


Aさんは1時間作業をし、鶴を30羽折りました。

鶴を折らせる依頼主(以下オーナーとしましょう)へ見せたところ、一定のレベルをクリアしていた鶴は25羽でした。

レベルに達していない5羽の鶴はゴミ箱へ。25羽に対しての対価が支払われました。


一方Bさん。

1時間作業をして、鶴を20羽折りました。

オーナーへ見せたところ、折った20羽すべてが一定のレベルをクリアしていて、

ゴミ箱行になる鶴はいませんでした。もちろん20羽分の対価が支払われました。


Aさんの無駄死にとなってしまった5羽の鶴は置いといて、

結果(得られた賃金)を見るとAさんの方が多く得られました。


そこで内容を見ていくと、

Aさんは1時間に30羽鶴を折りました。

Bさんは1時間に20羽の鶴を折りました。

Aさんの方が鶴を折るのが速いです。


Aさんが折った鶴は5羽一定のレベルに達せず無駄死にしました。

Bさんの折った鶴は1羽も無駄死にすることなく全員合格。

Bさんの方が失敗が少ないです。(精度が高い)


Aさんの方が速いけど精度は低い。

Bさんの方が遅いけど精度は高い。

自分の知る限り大体の事は速度に比例して精度は落ちるものだと思っています。


この作業(仕事)が出来高制であればオーナーは出来た鶴を買い取るだけ。

鶴を何羽無駄死にさせようが構いません。

Aさんが無駄にした折り紙が超高級折り紙だったとしても。


しかし時間給で働く従業員ともなれば話は変わります。

オーナーとしては先ほど置いといた無駄死にした5羽の鶴、

無視出来ないですよね。文字通り無駄ですから。

高級折り紙だったなら尚のこと。


無駄を無くすため、Bさんに作業を任せたい。

でもBさんはミスはないけどAさんより鶴を折るのは遅い。


もしも2人を雇う立場にあったなら、

今後AさんBさんになんて言って指導をしましょう?

Aさんへは少し慎重に作業をしてミスを減らしていこう。

Bさんへは今まで通りミスには注意してすこしスピードを上げていこう。

こんな感じでしょうか?まぁ大半の方は似たようなことになるかと思います。


ではここで新人Cさん入社。

Aさんパターン(速度重視)

速く、とにかく速く折る、慣れたら段々綺麗に折っていこう。

Bさんパターン(精度重視)

慎重に、ミスをしない様に。徐々に速く折っていこう。


どちらのパターンで指導しますか?

ここではミスの損害の大きさなど細かいことは考えない様にして、

AorBどちらのパターン?


どちらのパターンも目指すところ(ゴール)は一緒ですね。

速く、ミスを少なく。


しかしそこへのプロセスが違う。

A速度ルートからゴールを目指すのか、

B精度ルートからゴールを目指すのか。


話をしたいのはこれから新たに学んでいくCさんへの指導のこと。


前置きが長くなりましたが、

これらをサッカーに置き換えて考えると、

Cさんにサッカーを指導していく時の話。(試合ではなく練習です)


例えばドリブル。

同じ間隔で置かれたコーンをジグザグにドリブルでかわしていくトレーニング。

このトレーニングの目指す部分(ゴール)は速く、コーンに触れることなくかわしていくこと。(試合で勝つ為、試合でゴールを決める為とか言うのは無しで)

そのゴールへのルートは、、、

スピード(速度)重視でコーンへ当たることは二の次。ルート

コントロール(精度)重視、まずはコーンに当たらない様に慎重に。ルート

どちらのルートが正解??

どちらでもなく、Cさんのやり方に任せるルート?

他にもルートあります??

Cさんの能力、性格、特徴などで使い分ける?


自分は仕事上であれば(あくまで自分の仕事です)Bルート派で慎重にミスに注意しつつ、

徐々にスピード上げていこう。スタイルです。

これはミスが危険をともなったり、大きな損害につながることがあるから。

ミスはゼロがベスト。


サッカーにおいてはどうか?

練習であればミスはゼロがベストとは言えない。

それに速さを重視したあまり、コーンに衝突してしまっても死にはしない(笑)

コーンに衝突しながら、その衝突の回数を減らしていく。ルート、


あると思います。


自分は、良くも悪くもBルート(精度重視)思考が染みついてしまって、

基本的には慎重に!丁寧に!と、なってしまいます。


みんなはどうしてるのか?

Aルート派の話が聞きたい。

他の流派を知りたい。


こういう話がしたい。

指導に携わる人の考えが聞きたい!!(笑)


無いものを吸収したい。あるものの質を高めたい。


以上、お付き合いありがとうございました。


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